院長ブログ
2025年度
「神戸アイセンター」 2025年9月14日
9月12日(金)から14日(日)まで神戸市で開かれた日本緑内障学科に参加しました。今回の学会の主催者は、神戸アイセンターです。神戸アイセンターと言えば、2014年に世界初のiPS細胞の移植が行った人々が産学官医で連携し、2017年に設立された施設です。すばらしいですね。
学会では、多くの緑内障に関する研究テーマに加えて、神戸アイセンターで行われているiPS細胞に関する研究の話題が報告されました。ノーベル賞学者の山中伸弥先生の講演、ロービジョンケアの話題なども非常に興味深いものがありました。
神戸アイセンターにはビジョンパークという視覚障害者のための施設があります。ここの見学コースに参加させていただきました。まず、驚いたのは、アイセンターに行くまでの道のりにナビレンスというスマホをかざすと現在位置を音声で教えてくれるカラーの目印がたくさんあったことです。今後、広島でも普及していけばよいと思います。
ビジョンパークでは自動車運転のシミュレーションを試してみました。緑内障、網膜色素変性、脳の病気による視野異常などを試してみることもできたので、私は緑内障を試しましたが、2回のシミュレーション衝突事故を起こしてしまいました。そんなに見えていない感じはなかったのに、これはショックでした。しかし、視野障害があっても、目の動かし方が上手い人は、事故を起こさず運転できるということも教えてもらいました。考えさせられますね。
学ぶことが多い学会でした。
講演された山中伸弥先生と座長の栗本康夫学会長
ポートライナー駅のエスカレーター前に貼られたナビレンス
ドライブシミュレーション
「花のこと」 2025年8月25日
これまで、お花が好きな「桂歯科医院」のスタッフさんにも助けてもらいながら、病院の前に花を植えていたのですが、この暑さで弱ってしまいました。
そこに、強力な助っ人が登場!高校の同級生が、夏に強いベゴニアを赤、白、ピンクの鉢を届けてくれました。弱っていた花を持ち帰り、植え替えて育成してくれるそうです。今、次の秋のお花も準備してくれています。どうぞ、お楽しみに!
「第26回日本ロービジョン学会学術総会」 2025年5月25日
5月23日から25日までの3日間、広島国際会議場で日本ロービジョン学会学術総会が行われ、全国各地からロービジョンケアに関わる多くの人々が集まりました。学会長の奈良井章人先生は呉市で奈良井眼科を開業し、当令和アイクリニックでロービジョン外来を開始することをサポートしてくださった方です。また、当院でロービジョン外来をしてくれる視能訓練士の上原知子さんと西山幸代さんは学会の表方でも裏方でも大活躍でした。令和アイクリニック職員全員で参加して感じたことは、「福祉機器の給付の見直しの手続きが大変なこと」「教科書には載っていない視覚障害者の悩みを少し知ることができた」「情報の共有の重要性」「視覚に頼らないコミュニケーションツールの開発」「教育機関、医療機関、福祉機関、行政の連携の必要性」「点字ブロックの問題点」「AIを使ったツール」「人工網膜への取り組み」など、盛りだくさんでした。懇親会では、奈良井会長の地元から「呉氏」が駆けつけ、軽快なダンスを披露しました!「一人も取り残さない」ということを難しさと重要性を改めて感じました。これからも全力でロービジョンケアをやっていきたいと思います。