院長ブログ
2024年度
「AIが活躍します」2024年9月22日
9月20日から22日まで、日本緑内障学会に参加しました。近頃いろいろなことにAIが利用され、世の中がどんどん便利になってきていますが、学会でも様々なAIによる医療の進歩が紹介されました。その中の一つに、視野検査があります。光が見えたらボタンを押すという検査ですが、結構しんどいと患者さんからは不評です。AIが過去のデータなどから絶対見えないと判断した場所は測らないなどして、検査時間を短縮してくれたり、網膜の厚みから予測してくれたり、さまざまな試みが紹介されていました。昔はすべて手動でしていた検査ですが、目まぐるしい進化です。
「オリンピア眼科」2024年7月1日
私が令和元年に開院する前に東京で勤務させていただいた病院の中に、オリンピアクリニック井上眼科とオリンピア眼科病院があります。写真は原宿駅前からオリンピアクリニックのあるビルを撮った写真です。ここは、甲状腺眼症と緑内障が専門の全国的に有名な眼科です。北海道から沖縄まで、全国各地から甲状腺眼症の患者さんが訪れ、さまざまな治療を受けています。14年間いろいろ学ばせていただいたつもりですが、いざ開業してみるとさらに知りたいことがあり、この日は神前(こうざき)あい先生とお会いして教えていただきました。神前先生は兄の井上立州先生とともに、日本甲状腺学会・日本内分泌学会 臨床重要課題「バセドウ病悪性眼球突出症の診断基準と治療指針の作成」委員会の委員をされています。歴史ある専門病院と同じレベルの治療が広島でも受けられるように、多くの方々の力を借りしながら頑張っていきたいと思います。
「アルコールと緑内障」2024年6月4日
2023年に発表されたレビューに、アルコール摂取と緑内障には関係が報告されています。これは、Ophthalmologyという有名な眼科の雑誌に掲載されています。最近よく行われる手法で、メタデータアナリシス、つまり、複数の論文データから総合的に結論を推察する方法です。この結果、アルコール摂取と緑内障との間には弱いけれども関係がありそうだ、ということが言えそうです。絶対に吞んだら駄目というわけではないけれど、ほどほどにしたほうがいいですよ、とでも読んでおきましょうか?アルコールの人体への影響は複雑で、多くの疾患との関連が報告されています。
https://www.aaojournal.org/article/S0161-6420(22)00081-1/fulltext
「老視対策」2024年4月29日
中高年になると誰でもなるのが老眼(医学用語では老視 Presbyopia)です。45歳くらいから始まるため、日本人の約半数が老視です。老視対策としては、メガネ、コンタクトレンズ、眼内レンズなどによる方法が可能です。4月18日から21日まで行われた日本眼科学会学術総会でもこの問題が様々な場面で取り上げられていました。新しいコンタクトレンズや眼内レンズのデザインも考案される一方で、その人の目の状態やニーズに合った方法を選択することも重要です。患者さんとメーカーさんと医療者の3者が協力してよく見える生活を支えていきたいと思います。
「障害福祉サービス事業所りあん」2024年4月12日
患者様から障害福祉サービス事業所「りあん」https://asafuji1103.com/ を紹介していただきました。障害者の方が生活しながら、編み物や絵などの作品も作っておられるそうです。販売されているペーパーバックは一部当院でもご紹介することにしました。