令和アイクリニック

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2023年度

「就学前健診の視力検査」2023年11月28日

10月、11月は来春小学校に入学する子供たちの就学前健診がある季節です。私も廿日市市の就学前健診に行かせていただきました。
就学前健診の視力検査では、学校検診と同じように視力の判定が「A」、「B」、「C」、「D」で評価されます。
「A」は視力1.0以上に相当します。
「B」は視力0.9〜0.7に相当し、学校生活にはほとんど 支障のない見え方です。
「C」は視力0.6〜0.3に相当し、教室での授業に多少の影響が見られるため何らかの対策を必要とします。
「D」は視力0.2以下で、教室の最前列でも黒板の字が見えにくいために早急な対策が必要です。
けれども、ここでとても注意していただきたいことがあるのです。ここで、「C」や「D」をもらったときは、親はびっくりしてすぐに眼科受診をさせるのですが、「B」の時も、就学前健診の場合は、すぐに眼科受診をしてください。
なぜかというと、この時期の視力低下の中には、今なら治療が間に合う弱視が混じっている可能性があるからです。弱視とは、視力が発達する時期に、見えにくい状態のまま放置すると、目や脳が十分に発達しないことで起きる視力障害です。メガネなどで良く見える環境を整えることにより、6歳くらいまでの間は治療が可能です。
小学校に上がってから、特に、3年生や4年生以降に「B」判定となる場合は、たとえ弱視であっても、もう治療が間に合わない時期です。
検査の意味がよくわかっていなかったのだろう、とか、うちの子は大人しくてはっきり答えられないから、とか思われる親御さんがよくおられますが、3歳児健診や就学前健診は、弱視を防ぐためのとても大事な健診なのです。子供の将来がかかっています。上手く検査ができなかった時にも、必ず眼科受診をするようにしましょう。

「広島地方眼科学会」2023年11月12日

大学病院のある広島大学霞キャンパスで「広島地方眼科学会」がありました。 広島各地の眼科医から、新しい手術の成績や、珍しい症例の報告など19の演題がでました。私も当院で行っているロービジョン外来のことを紹介しました。2020年に開始してから、23名の患者さんに受診していただいています。ひとくちに視覚障害者と言っても、患者さん一人一人のニーズは違います。それぞれの方の期待に沿えるよう、がんばっていきます。

令和アイクリニックにおけるロービジョン外来の取り組みのポスター

「ロービジョンの集い」2023年10月29日

平和公園にある国際会議場で「ロービジョンの集い」がありました。 「ロービジョンの集い」で聞いたことで、心に残ったことがあります。イギリスの駅で白杖を持った人がいると、必ず誰かが声をかけてくれるのだそうです。日本人は、シャイなのか、そういう人を見ても、なかなか声がかけられません。その代わり、ホームドアは日本の方が普及しているのだそうです。どっちがいいのかなあ?両方がいいですよね。よいことにはもっと、積極的になりましょう。

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